トヨタ・レクサスのタイヤ空気圧センサーの設定できます

タイヤ空気圧センサーの仕組みと設定方法を解説します!

マルチインフォメーションディスプレイ画面

タイヤ空気圧センサーの仕組み・設定方法

近年はパンク警告灯を備えた車が多くなってきました。そして直接空気圧を測るセンサー方式も増えており、当店ではその空気圧センサーの設定が可能です。

パンク警告灯の仕組み

近年の高級車に多く使われてくるようになった空気圧センサー。従来のパンク検知方式は

  1. 各車輪速度をABSセンサーにより計測
  2. 他の車輪と比べ、一輪だけタイヤの回転数が少し異なる
  3. →つまりパンクしてる

でパンク警告灯を点灯させておりました。

ところが高級車はタイヤ内のホイールに空気圧センサーを取付し、直接空気圧を測定して電波で読み取る方式も増えてきました。この方式ではダイレクトに「空気圧が170kpaに下がったからパンクしてる」として警告灯が点灯します。

マルチインフォメーションディスプレイ画面

これはレクサス車のマルチインフォメーションディスプレイの画面ですが、このように現在の空気圧が数値で表示されます!

このように数値化されるのは“ハイテク”を感じれるので「運転をちょっと面白くさせるギミック」の一つですね!

空気圧センサーってどんなもの?

トヨタ純正タイヤ空気圧センサー

これがトヨタ・レクサス純正の空気圧センサーとなります。赤〇で囲ってある7ケタがIDとなり、このIDを車両に覚えさせるのが「ID登録」です。

電池が内蔵されておりますが電池切れの場合は丸ごとの交換が必要です。

センサーには寿命がある

小さな精密機器を搭載したセンサーなので寿命があります。主には「電池切れ」が交換のタイミングで、使用状況にもよりますが5~7年ほどでしょうか。

メインIDとサブID

空気圧センサーは夏タイヤと冬タイヤの両方に組み込む事が可能です。車側で「今はどっちのタイヤを履かせているのか(どのIDで空気圧を測定すれば良いのか)」を判断させる必要があり、タイヤ交換毎に設定が必要です。
この設定はインフォメーションディスプレイにてユーザー側で簡単に設定が可能で、例えばレクサス車では「TPMS」を選択して決定ボタンを連続3回押せば警告灯が点滅して、空気圧ID切り替えが完了します。

今までの経験上、メインIDに夏タイヤ、サブIDに冬タイヤを使っています。メーカー問わず全ての車がそのように統一してほしい!

パンク警告システムを無効化するという選択

下記に料金を記載しておりますがタイヤ代+4万円弱かかるので、高すぎて「こんな機能は不要!」とお考えの方も多く、当店では冬タイヤにもタイヤ空気圧センサーを使用する方は少数です。この場合、冬の間はパンク警告灯が点灯しっぱなしですが、ご自身でわかっていれば問題ありません。

夏も冬もパンク警告灯は不要。そんな方には当店の診断機にて「パンク警告システムの無効化」も可能です。

センサーID登録してみました

空気圧センサーID設定

診断機を使用してIDの登録

タイヤ組み込み後に車両に診断機を繋げてセンサーIDを四輪分設定します。今回は夏タイヤにメインIDを使用しているのを事前に確認済みなのでメイン送信機側に登録します。

設定後にマルチインフォメーションディスプレイにて初期化をし、走らせて学習します。

データモニターして確認

学習後に念の為に診断機にてデータモニターします。四輪のIDがしっかり入力されているか、現在の空気圧が正しいかを確認し、これで作業終了♪

空気圧センサーのデータモニター

料金(2024年の参考価格)

空気圧センサー代

タイヤ代・組み換え工賃に追加して、トヨタ純正の場合は空気圧センサー代7920円(2024年税込/個)が必要です。

4個で31680円…

空気圧センサーID設定料金

富山県内の某ディーラーで夏タイヤ4輪設定で6600円のようです。当店ではもう少し安いですが、空気圧センサー内蔵ってだけで上記と合計で4万円弱が追加されるんですね(汗)

まとめ

空気圧センサーについて仕組みがわかったでしょうか?

パンク警告灯を点灯させるだけなら従来のABSセンサーの回転差でパンクを検知する方法でも充分機能しますが、空気圧を表示されると温度などにもよって空気圧が変わるのが面白いですし、パンクの早期発見にも繋がります。

高級車を乗る余裕のある方には良いシステムですが、もし私の車にこのようなセンサーが付いていた場合はセンサー代をケチって無効化するでしょう(笑)

そしておそらく全ての整備士が思っている事ですが、ハイテクすぎる事は故障リスクあるからやめてくれー(汗)